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天才はあきらめたを読んだら、努力の仕方と嫉妬への向き合い方のノウハウがいっぱいだった

南海キャンディーズ・山ちゃんの「天才はあきらめた」の感想文。というか、気になった言葉のクリップ集。

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天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

読んだ感想

おもしろい。。しくじり先生を見ているような(´ω`)

クズな人だけど、嫉妬を燃料にしてる姿勢が、努力の天才だと感じた。

クズを自称するほど自分に自信がなく、怠けやすく、天狗になりやすいと書かれているが、そんなことはない。

むしろそう受け入れ、どうすればいいか、どうするとうまく努力する方向に向かわせることができるかのノウハウが詰まっている。

なにかをがんばっている、がんばろうとしているひとは、共感や気づきを得ることが多いじゃないだろうか。

最後のオードリー若林さんの解説もいい。。これは泣く。゚(゚´Д`゚)゚。

天才をうらやむ天才のはなし。


クリップ集

p.3 天才はあきらめた

天才はあきらめた。だけどその瞬間、醜い感情は一気に自分の味方になった。その感情を燃料に変換させるワザを使うことで、努力というしんどい行動が簡単にできるようになったから。

p.4 逃げる

「自分を頑張れなくさせるもの」を振り切って、全力で走れ!
そんなものからは、逃げて逃げて逃げまくれ!

p.28 自分を褒める

自分の行動をしっかり目的に結び付けて、褒めてあげる。この小さな繰り返しは大きな地震になった。

p.29 くよくよタイムは短く

僕は、くよくよタイムを短くすることがいかにに大事かを自分に言い聞かせた。

このくよくよタイムを早く終わらせられるほど、「自分はすごい!」と褒めてあげられた。

そして、その勢いで簡単な作業をやる。すると普通にこなすより頑張ってる感がでて、ご機嫌で作業ができた。自分の中でこのルールはとても役に立った。

p.31 逃げさせ屋

今でも時々、脳内にありとあらゆる過去の自分の失敗や、他人の成功などを引っ張り出してはゴールを目指さないように囁いてくる "逃げさせ屋" が現れる。

p.35 退路を断つ

やる気がマックスのときに、その先に出てくるであろう妥協という選択肢の出る芽を摘んでおく!これが僕を救ってくれたと思う。

退路を断つと、普段サボるために頭の中に出てくる言い訳の数々をつぶす事ができる。けれどあまり逃げ道をなくすとプレッシャーになりしんどくなりすぎてしまうので、退路を絶ったおかげで頑張れたときには、そこに橋を架けるようなイメージでサボりたい気持ちに従って、休む。それをしっかりとご褒美と感じながら。そしてその端を壊すことで、またしっかり努力を始める。根性なしの僕は、この方法でなんとか頑張れた。

p.38 人見知りは武器

ここで止まっていたら、たしかにそうだ。でも、そこで止まらず、さらにもう一つ考えれば、人見知りは武器に変わる

それは「こう言うとこう思われるんじゃないかな?ならどう言ったら喜ばれるだろう?」と、自分の中の人見知りのブレーキに、もう一つ問を足す。そうすることで人見知りは誰よりも相手のことを幸せにする才能へと変わる

p.58 挑戦するとき

挑戦するときは、このもっともらしい言い訳までがワンセットだった。心が折れてやめてしまわないように。

p.68 天狗の鼻を折る

本来天狗だったら酒を飲んでいたのを鼻を折って作業の時間に出来たときは、僕は2倍の時間を手にしたというふうに考えていた。

そして自分を褒めた。それが定着したら天狗の封印は終了。

p.74 失敗は成功のスパイス

失敗は、止まらなければ次の成功の最強のスパイスになる。

p.77 人を怒っているときの幻想

人を怒っているときは、ストイックに努力していて自分も力もついていて、成功への階段を猛烈に走っている気分になれているだろう?

しかしそれは全くの幻想で、自分は本当は立ち往生しているのに、後ろをついてきてくれている仲間を下にどんどん落としていくことでできた距離を、自分が登っていると勘違いしているだけなんだ!と...

p.85 疑わず、そのまま受け取り、優越感に浸る

だから、いつもその手のことを言われたときは、そのことば通り受け取り優越感を楽しむことにした。このおかげで、心地よく退路を断つことが出来た。ただし、優越感を楽しむためには必要なものがあった。

それは「張りぼての自信」と「自分はお笑いを頑張っていると思える行動」だ。これがなくなったらやっぱり僕はすごく不安になってしまう。

p.86 モチベーション

そもそもモチベーションなんて上がっていないのが普通なのだ。モチベーションが上がっている状態っていうのは、あの国民的兄弟キャラのゲームの中で言うとスターをとっている状態。ただのラッキーで、モチベーションが下がっている状態が通常なんだから、常として頑張らないといけない。そう考えるとサボる数は減った。

p.101 最善のゴールから逆算する

そのときそのときの最善のゴールは何かを見つけて逆算するという行為は、すごく大事だとこのとき気づいた。

p.104 うまくできたら公式化

創ることができないという劣等感がずっとあったから....

僕はそれを公式化した。

p.117

「いいなぁ、お前らは作家に媚びて仕事もらって」と嫌味も言われたが、僕は何一つ気にならなかった。

答えは簡単、その人の言うとおりだから。そして、欲しいなら自分もやればいいだろうというくらいの気持ちだったのと同じに、やらずにぐちぐち言ってくるだけの人は、この先自分の障害にならないと安心さえしていたくらいだった。

p.152 妬んでるときに努力することを決める

1軍の人たちのウィニングランの会話や行動をじっくり見る。そして嫉妬の炎にガンガン薪をくべる。一番調子乗っていることを言ってる奴をぶっ倒すためには、どの努力をしなくちゃいけないかを考える。イライラを使って、とりあえずムカついているときにやることをたくさん決める。そしてそれをメモに取る

p.159 人に会う運がいい才能

僕は才能がない。でも、そんな僕にある才能を見つけた。それは人に会う運がいいということだった。

僕はこの考え方を癖づけるようにした。何か心揺さぶられるくらい嬉しかったことがあったら、才能というタイトルをつけて自分の項目に入れる。これが、僕が逃げなくさせてくれる大切な習慣だった。

p.163 努力の証

このノートがいろんな緊張から助けてくれた。
「こんだけ頑張ってるんだから」という気持ちにしてくれるお守りになっていた。

p.163

努力を続けると、過去を振り返って「あのせいで駄目なんだ」という考えよりも、「あのおかげで得をした」と考えることで得るものが多くなる。

嫌なことがあったときはそれに対して、ただやみくもに腐るだけではなく、これがどういう形で自分にメリットを持ってきてくれるようになるかを考え、そしてそのために努力する。こういった形で復讐は努力に変えられると気づいた。

p.174 自身になるものを持つ

何か一つ自信が持てるものさえあれば、他のマイナスの要素をプラスに転じさせることができる。だからその自信の持てる一つを作るためにはひたすらに頑張ったほうがいい。頑張るものを見つけたとき、それがもたらす効果は自分の思う以上に絶大だった。

p.176 勝負のときは

目の前に勝負が来ているときは、自分の戦力の不安を確認し直すより、その不安を消す方法を導き出したほうがいい。

p.183 ご褒美かチャンスか

目の前に来たものはただのご褒美ではなくチャンスなんだと思った。今までなにもなかった自分に、いろいろな打席が急に来たのだ。漫才という打席は必死で頑張ってきたけど、それ以外の打席には一度も立ったことがない。そんなこちらの事情とは関係なく、これからそういう打席が巡ってくる。

p.184 喜びを貯金しておく

だけど、これをただ嬉しい、売れた、と考えると駄目になる。この貯金を元手に、次の打席に立つために何をすべきか考えること、加えて違う打席に立つ勇気を作らなくてはいけなかった。

p.185 自分に謙虚

目の前に流れ込んでくるたくさんのご褒美、そこにおまけで付いてくるもの、「慢心」。これが一番怖い。僕がとったのはわかりやすいほどの謙虚という姿勢だった。ただ、これを周りにするのではなく、自分にした

p.189 頑張ることをやめるのに最適な言葉

今なら思う。「こんな僕が」とか「邪魔しちゃいけない」という言葉は、頑張ることをやめるのに最適な言葉でしかない。その言葉に甘えて、時間が経っても何もしなかった自分に幻滅する。このループを断つことが出来ていたら、あんなに心を追い詰められることはなかったんだろうなぁと本当に思う。

p.200 自分を責めるということ

今ならわかる。こうやって自分ができないところを見つけては自分を責めるということが、無意識に逃げる理由ができて居心地が良かったということを。

p.206 最悪のブレーキ

へこむということで全ての努力することから逃げるという最悪のブレーキ。これがなくなったことで、また努力することができた。そしてもう一度スタートラインを確認しようということに、やっと気づいた。

p.232 天才になれるチャンス

でもやっぱり僕は天才になれない。でも、この事実をあきらめる材料にするのではなく、目的のために受け入れ、他人の思いを感じて正しい努力ができたとき、憧れの天才になれるチャンスがもらえる

読んだ本はこちら!

天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)